初心者マークをつけた車が春に多くなると、免許とりたてかな?と懐かしい気持ちになります。
と同時に、こちらも気を引き締めなおす時期です。
教習所でも高速道路に乗せてもらえますが、免許を手にした後皆さんは高速道路を運転していますか?
教習所と違い隣に教官がいないことでちょっと怖いなとか、高速道路なんて運転したことないし不安だなと躊躇してしまっている方も多いのではないでしょうか。
でも、これからの季節は夏に向かいます。
少しずつ練習して、山や海など遠出してみませんか?
そこで今回は、高速初心者さんのための高速道路の運転のコツや注意点をお伝えしていきたいと考えております!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
高速道路を利用するメリット
まず高速道路には歩行者がいません。
そのため信号も設置されておらず、渋滞がない限り止まらなくても良いので目的地まで大幅に早く到着することができます。
そして、一番メリットがあるのは旅行の時。
小さいお子さんがいるご家庭ならなおさらです。
近場であれば電車や新幹線なども喜ぶお子さんは多いでしょう。
ですが遠出となると、お子さんはもとより連れて歩く人の疲労も大きいものになってしまうケースも…。
車に乗り高速道路で遠出できたら、お子さんのご機嫌が悪くなっても、ミルクをあげるときもおむつ交換の時も、 誰にも気兼ねすることなくお世話ができますよね。
そのうえ、旅行のための荷物やお土産などは全て車に乗せて一緒に移動することができるのです。
高速道路には、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)など休憩できる場所が一定の間隔にあります。
最近の施設は広くて有名なところも多いんですよ。
デートにももってこい!休憩さえも楽しめる!
高速道路はそんな道路です。
高速道路に乗る前の準備
車の点検とガソリンを満タンにする
普段車を運転する時ももちろんですが、高速道路を運転する時は特に念入りに点検しておく必要があります。
①ライトや方向指示灯、ハザードランプがちゃんと点灯するか。
方向指示灯がきれていると、自分がどのように動きたいかの意思表示を相手に示されず、思ってもいない事故に繋がりやすくなります。
ひとつずつ点灯させて、自分は外に出てちゃんと目視で確認しましょう。
②タイヤのすり減りや劣化がないか。
タイヤが著しくすり減っていたりヒビが入っている場合、滑りやパンクの原因になります。 度々目視で確認しておくことをおすすめします。
③ワイパーは古くなっていないか。
ワイパーの劣化は、雨の日に視界不良になる恐れがあり大変危険です。
気づいたらこまめに交換しておきましょう。
④ガソリンは満タンにして出発する。
出発する時にはガソリンをなるべく満タンに入れておきます。
SAやPAはほぼ一定間隔にありますが、ガソリンスタンドが必ず全部にあるというわけではありません。
ガソリンを満タンにしたうえで、どこにSAやPAがあるか、そこにガソリンスタンドはあるかなども確認したほうが良いでしょう。
ETCカードとETC車載器
高速道路を運転する時には、ETC車載器を車輌に搭載し、ETCカードと連携してカードを挿入しておくことをおすすめします。
詳細は下記で、「実際に高速道路を運転する時の注意点」の料金所の部分でご説明させていただきます。
ナビの操作
出発の前に、目的地を登録します。
ルートを高速道路に設定して、いざ出発です!
みなさんはご存じだと思いますが、安全上走り出してしまうとナビの操作はできません。
必ず出発前に目的地の登録を済ませておきましょう。
実際に高速道路を運転する時の注意点
合流
合流とは、自分が高速道路に入る時のことを言います。
高速道路を走っている車両の中に合流するわけです。
右側の車線に合流する時は右のウィンカー、左側の車線に合流する時は左のウィンカーをつけます。
ウィンカーは早めにつけて周りの車両に合流の意思を伝えましょう。
合流後は周りの車両の速度に合わせて走行します。
合流直後の無理な車線変更は大変危険です。
しばらくはその車線を安定した速度で走行しましょう。
合流時には、他の車両との協調や安全間隔が重要になります。
必要に応じて速度を調整したりする必要があります。
逆も然り、自分が高速を走っていて合流車両がいる時は、十分なスペースを与えてあげるなど、思いやりを持った運転を心がけましょう。
車間距離
車間距離とは、前を走る車両と自分の車両の間の距離のことを言います。
2秒ルールというものがあり、前方車両と自分の車両の間に時間間隔を保つことが推奨されているのです。
例えば、前方の車両が道路標識を通過した時から、ゆっくりゼロイチ、ゼロニ、ゼロサンの時点で自分の車両がその道路標識を通過すればOKです。
2秒以上の時間間隔を保ちましょう。
これにより、突然の停止や急ブレーキに対しても反応できる余裕と、ブレーキを踏んでから止まるまでにも余裕ができるので安全です。
特に、路面状況が悪い時にはできれば倍以上の車間距離をとったほうが良いと言われています。
雨で滑りやすい、霧でもやがかかっていて視界が悪いなど、余裕をもった車間距離で走行しましょう。
分岐
高速道路では、複数の道路が交錯しています。
目的地によって異なる方向へ進むために分岐があるのです。
これを間違えてしまうと、全く別の場所へ行ってしまうことに・・・。
もちろん予告標識や道路標識がきちんと設置されてありますし、その場でも情報は得ることができます。
ですが運転に集中しすぎてよく見ることが出来なかったなど、その時に慌ててしまっては事故に繋がることも。
そうならないために、しっかりと事前にナビで予習をしておくこと。
どこを通ってどこで分岐なのかをざっくりと見ておくだけで、標識を見た時にピンとくるはずです。
ナビもそのあたりで進行方向を指示してくれると思いますので、余裕をもって正しい車線に進入しましょう。
ナビがあるからと予習を怠ると、同乗者との会話が盛り上がってナビが聞き取れないなんてこともありますのでご注意を。
初心者だからこそ、念には念をいれて予習することで事故防止に繋がり、楽しいドライブができるのです。
料金所 料金の支払い
料金所は、高速道路の出入り口、通常は出口手前に設置されており、高速道路を降りる前に料金を支払うことが多いです。
一部の高速道路では、途中の区間にも料金所が設置されていることも。
料金は、現金や電子決済(ETCカード・クレジットカード)で支払うことができます。
現金で支払う際は、一般というレーンに入り、窓口で料金を支払いレシートなどを受けとります。
現在ETC専用化を進めている首都高速道路については、サポートレーンが新たに設置されこちらでは現金による支払いはできません。
備え付けのインターホンから、後払いについての案内を受けましょう。
ETCカードを使用する場合は、ETC車載器と連携して自動的に料金が支払われることになります。
ETCカードはクレジットカードに付帯して作っておきましょう。
ETCを利用すれば、料金所の待ち時間も大幅に短縮され、スムーズに通行することができますよね。
この先ETC専用化も進められていくと思うので、現金よりもETCを利用することをおすすめします。
渋滞
信号のない道路とは言え、なぜか渋滞が多発する高速道路。
その原因は様々あります。
①交通量が大幅に増加したとき。
休日や、年末年始お盆など、テレビで大渋滞の高速道路を見たことがある方も多いで しょう。
この場合、あらかじめ渋滞情報が出ていますので確認し、渋滞が予測される区間や時間帯を避けるのもひとつの手です。
②事故や故障車
高速道路上での事故や故障車が停車していることによって、車線の制約や通行の滞りを引き起こし渋滞が発生します。
③天候悪化の影響
雨や雪、霧など、視界の悪化や路面のすべりなどにより、車両の速度が低下し通行に支障が生じることがあります。
この場合も、安全第一です。
適切なスピードで車間距離をとり安全に走行しましょう。
その他、道路工事による車線規制などにより渋滞が生じる場合もあります。
事前に情報を得て、渋滞に出くわしてしまっても安全第一で走行を心がけてくださいね。
高速道路を運転する時の最大のコツとは
ルートを事前に把握しておく
とにかく、高速道路を運転するうえで最も重要視してほしいこと。
それは、目的地までのルートを把握しておくことです。
完璧に全て覚えるということではありません。
目的地までの間に、分岐がどこにどのくらいあるのか、サービスエリアなどはどこにあるのか、そこにはガソリンスタンドはあるか? これらはなんとかおさえておきたいところです。
何も予習しないまま出発してしまうと、ギリギリのところで迷ったり悩んだりして他の車両に迷惑をかけたり、事故に繋がらないとも限りません。
ナビは目的地を必ずしっかり設定しておき、その区間の流れを自分なりに予習しておいてください。
するとしないとでは、スマートさが格段に違ってきます。
事故防止のためでもありますので、予習はきちんとやっておきましょう。
高速道路を楽しもう
高速道路を走ると、いつもとは違った景色や違う速度感で爽快感がまるで違ってくると思います。
そんな道路を思いやりをもって、スマートに走り切れたら最高ですよね。
高速道路では、サービスエリアやパーキングエリアといった休憩できる施設が、一定間隔に設けられています。
駐車場とトイレと自動販売機しかない場所もあれば、広いフードコートや温泉や宿泊施設があるところも。
トイレ休憩だけならば、全てのエリアにトイレは設置されていますが、是非有名なサービスエリアに立ち寄っていただきたい。
レストランにはその土地の有名なメニューがあります。
お土産もご当地の名産品が多数置いてありますので、お土産を買うのも良いでしょう。
飲み物やソフトクリームやコロッケ、串焼きなどのケータリングカーがあるところも。
高速道路の運転は、思ってる以上に神経を使います。
休憩をうまく挟んでリフレッシュすることも、事故防止に繋がりますよ。
まとめ
高速道路を運転する時は、車の点検、ルートの予習、車間距離、適度な休憩、他の車両への思いやり。
これで安全な走行ができると思います。
郊外の高速道路であれば、合流レーンも長いですし車も少ない場所を選べば良い練習になるでしょう。
運転しやすい道路で練習してみるのもいいですね。
高速道路は一般道よりも目的地に早く到着でき、小さいお子さんがいても気兼ねなくお世話できること、荷物をたくさん運べること、メリットはたくさんあります。
ぜひこの夏、高速道路にチャレンジしてみてくださいね。